無料で使えるデータ分析ツールのクラウド版「Qlik Sense Cloud」が、新バージョンで大幅機能拡張!

無料で使えるデータ分析ツールのクラウド版「Qlik Sense Cloud」が、新バージョンで大幅機能拡張!

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データ分析ツール「Qlik Sense」のクラウド版である「Qlik Sense Cloud」が、新バージョンで大幅に機能拡張されました。
新バージョンでは、手元のデータをクラウド上にアップロードし、棒グラフや地図などを含む独自のビジュアライゼーションを、クラウド上で作成できます。さらにそれをほかのユーザーと共有したり、作成したグラフを画像やPDFで出力したり、自身のブログに埋め込んだりすることも可能です。
ユーザー登録すれば無料ですぐに使い始められますので、ぜひ一度使ってみてください。

以前のバージョン(バージョン1)では、クラウド上でアプリを作ることができなかったため、デスクトップ版である「Qlik Sense Desktop」でアプリを作成し、それを「Qlik Sense Cloud」にアップロードする必要がありました。
先日リリースされた新バージョン(バージョン2)では、クラウド上でアプリを作れるようになりました。さらに作成したグラフを画像やPDFで出力する機能、グラフをWebページに埋め込む機能などが追加されました。

ブラウザさえあれば、データのアップロードから、アプリの作成と共有までできるため、スマートフォンやタブレットでデータの分析をしたい方や、いままで「Qlik Sense Desktop」を使いたかったが環境がなく断念していた方(※)にもお薦めです。
※「Qlik Sense Desktop」は無料で使えるデスクトップ版のQlik Senseです。64ビット版のWindowsにのみ対応しています。
「Qlik Sense Cloud」はブラウザさえあれば利用できるため、Windows、Mac、Linuxはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、タブレットからも利用できます。

なお、メーカーが公開しているFAQによると、現在の利用条件は以下のようになっています。
招待可能なユーザー数:5名まで
1つのアプリのサイズ:25MBまで
合計のストレージ容量:250MBまで
アプリの保存期間:最終ログインから12ヶ月間(※)
※こちらでは未確認ですが、前述のFAQに以下の記載がありますので、注意してください。

For how long does Qlik store an app?
For 12 month after the last use login, unless the app is specifically deleted by the user.


それでは、「Qlik Sense Cloud」を使ってみましょう。


ユーザー登録

「Qlik Sense Cloud」を使うには、まずユーザー登録をします。以下のWebページを開いてください。
https://qlikcloud.com/
ログイン画面が表示されたら、[登録]をクリックします。
qlik-sense-cloud-101
氏名やユーザー名などを入力します。
qlik-sense-cloud-102
入力を完了すると以下の画面が表示されます。
指定したメールアドレスにメールが届いているはずですので、メール中のリンクをクリックしてユーザー登録を完了してください。
qlik-sense-cloud-103
ユーザー登録が完了すると、初回は自動でログインがおこなわれ「Qlik Sense Cloud」の画面が表示されます。
qlik-sense-cloud-104
以上でユーザー登録は完了です。
つぎは、データをアップロードして、アプリを作成してみましょう。


データのアップロード

「Qlik Sense Cloud」でアプリを作成するには、事前に使用するデータをアップロードしておく必要があります。
ここでは以下のファイルを使用しますので、ダウンロードしてください。
uriage-jisseki.xlsx

「Qlik Sense Colud」の左側のメニューから[個人データファイル]を選択します。ここがデータの置き場所になります。
[ファイルをインポート]をクリックします。
qlik-sense-cloud-201
[ファイルの選択]ボタンをクリックします。
qlik-sense-cloud-202
ダウンロードしておいた「uriage-jisseki.xlsx」を選択します。
qlik-sense-cloud-203ご注意
ファイル名に日本語が含まれていると正常に動作しないようです。現行のバージョンではファイル名には英数字のみを使用するようにしてください。

[インポート]ボタンをクリックします。
qlik-sense-cloud-204
インポートが完了しました。
qlik-sense-cloud-205qlik-sense-cloud-206


アプリの作成とデータの取り込み

それではアプリを作成しましょう。
「Qlik Sense Colud」の左側のメニューから[個人クラウド]を選択します。ここがアプリの置き場所になります。
[新規アプリ]をクリックします。
qlik-sense-cloud-301
アプリの名前に「Uriage」と入力して、[アプリを追加]ボタンをクリックします。
なお、画面下部の[ファイルの選択]ボタンから、「Qlik Sense Desktop」などで作成済みのアプリをアップロードすることも可能です。
qlik-sense-cloud-302ご注意
前述のファイル名と同様、アプリ名に日本語が含まれていると正常に動作しないようです。現行のバージョンではアプリ名には英数字のみを使用するようにしてください。

アプリの作成中です。すこし時間が掛かる場合があるので、そのままお待ちください。
qlik-sense-cloud-303
アプリを作成したら、はじめにデータの取り込みをおこないます。
[データの追加]をクリックします。
qlik-sense-cloud-304
[接続]にフォルダ名(ユーザー名とおなじ名前)が表示されるので、選択します。
qlik-sense-cloud-305
[個人データファイル]にアップロードしたファイルが表示されます。
「uriage-jisseki.xlsx」を選択して、画面下部の[>]ボタンをクリックします。
qlik-sense-cloud-306
取り込むデータが表示されます。
画面左にある「売上」「都道府県」「地区」というのが、それぞれExcelのシートをあらわします。
qlik-sense-cloud-307
ここではすべてのシートからデータを取り込みます。
「都道府県」と「地区」を選択して、3つのシートすべてにチェックが入った状態にします。
qlik-sense-cloud-308
画面下部の[データプロファイル]ボタンをクリックします。
qlik-sense-cloud-309
データプロファイルは、データの関連付けを自動でおこなう機能です。
下図は「都道府県」と「売上」のデータが、「都道府県番号」で関連付けられていることをあらわしています。
qlik-sense-cloud-310このようにQlik Senseでは、項目名がおなじもので自動的に関連付けがおこなわれます。

画面右上に目を移すと「1警告」とあります。
これはデータの関連付けに関して、警告が1つあることをあらわしています。
「1/3 ▼」の部分をクリックして、警告が出ている「地区 – 売上」を選択してください。
qlik-sense-cloud-311
「地区」と「売上」は関連付けなくてよいデータなのですが、類似の項目があるため警告が出ています。
「推奨事項」に「地区番号 月 82%」とあります。「地区番号」と「月」はまったく関係ないデータですが、データの内容の82%が一致しているため、本当に関連付けをしなくてよいのか、Qlik Senseが警告を出して確認してきています。

画面下部でデータを確認すると、「地区番号」は1~8の数値、「月」は1~12の数値です。たしかにデータの内容はよく似ていますが、この2つの項目はまったく別の項目ですので、関連付けは不要です。
「関連付けなし」のまま、画面下部の[ロードと終了]ボタンをクリックします。
qlik-sense-cloud-312
以上でデータの取り込みは完了です。
ここまでで、データがアプリに取り込まれ、アプリの中で使用できるようになりました。

つぎは取り込んだデータを使って、グラフなどを作成していきましょう。
[シートを編集する]ボタンをクリックします。
qlik-sense-cloud-313


シートの作成

ここからは、データを分析する画面である”シート”を作成していきます。
まずは棒グラフを作成してみましょう。
画面左側から「棒グラフ」をシート上にドラッグ&ドロップします。
qlik-sense-cloud-401
軸(棒グラフのX軸)と、メジャー(棒グラフのY軸)を設定します。
[軸を追加]をクリックして「地区名」を選択します。
qlik-sense-cloud-402
[メジャーを追加]をクリックして「売上金額」を選択します。
qlik-sense-cloud-403
集計方法を選択します。「Sum([売上金額])」を選択してください。
qlik-sense-cloud-404
棒グラフができました。
qlik-sense-cloud-405
下図を参考にサイズを調節してください。
qlik-sense-cloud-406
こんどは「年」の項目をシートに追加してみましょう。
画面左側で[項目]のボタンを選択し、項目の表示に切り替えます。
画面左側から「年」をシート上にドラッグ&ドロップします。
qlik-sense-cloud-407
以上で完成です。
画面上部の[完了]ボタンをクリックします。
qlik-sense-cloud-408
アプリが表示されました。
qlik-sense-cloud-409
値をクリックすることで、その値でデータを絞り込めます。
qlik-sense-cloud-410緑色のチェックマークボタンで選択を確定、赤色のバツボタンで選択を破棄できます。

棒グラフのY軸上でドラッグの操作をすることで、数値の範囲でデータを絞り込めます。
qlik-sense-cloud-411

選択をクリアしたい場合は、画面上部の[選択をすべてクリアする]ボタンをクリックします。
qlik-sense-cloud-412


アプリの共有

作成したグラフやアプリを、ほかのユーザーと共有してみましょう。

棒グラフを右クリックします。
ここからグラフを共有したり、画像やPDFで出力したりできます。
ここでは[共有]をクリックします。
qlik-sense-cloud-501
表示されたリンクが、グラフを共有するためのリンクです。
このリンクを使用すれば、誰でも自由にグラフを閲覧できます。「Qlik Sense Cloud」へのログインも不要です。
また、画面下部の<iframe>タグなどを使用して、別のWebページにこのグラフを埋め込むことも可能です。

リンクをコピーした上で[OK]ボタンをクリックしてください。
qlik-sense-cloud-502

アプリを閉じて、「Qlik Sense Cloud」の最初の画面に戻ってください。
[Qlik Sense Charts]というメニューが追加されています。これを選択すると、下図のようにグラフのアイコンが出てきます。
これがいま共有したグラフをあらわしています。
qlik-sense-cloud-503
共有したグラフを表示してみます。
別のブラウザ(ここではChrome)を起動して、アドレスバーに先ほどコピーしたリンクを貼り付けます。
qlik-sense-cloud-504このように、共有用のリンクを使えば「Qlik Sense Cloud」へのログインなしでグラフを閲覧できます。

アプリ自体を別のユーザーと共有したい場合は、[個人クラウド]でアプリを右クリックし、[共有クラウドで公開]を選択します。
qlik-sense-cloud-505
[公開]ボタンをクリックします。
qlik-sense-cloud-506
アプリを公開すると、そのアプリは[個人クラウド]から[共有クラウド]に移されます。
下図のように[個人クラウド]には、アプリは表示されなくなります。
qlik-sense-cloud-507
[共有クラウド]を確認すると、こちらにアプリが移動してきています。
アプリを別のユーザーと共有するには、画面下部の[共有]ボタンをクリックして、別のユーザーを招待します。
qlik-sense-cloud-508qlik-sense-cloud-509
公開したアプリを非公開にするには、[共有クラウド]でアプリを右クリックし[公開を取り消す]を選択します。
qlik-sense-cloud-510

以上で「Qlik Sense Cloud」の紹介は終了です。
この記事では、「Qlik Sense Cloud」の機能を、簡単にですが一通り紹介いたしました。

招待できるユーザー数や、ファイルサイズに上限があるとは言え、データの分析から共有まで、すべて無料でできるデータ分析ツールというのは、ほかにはなかなかないと思います。
ぜひみなさまも、「Qlik Sense Cloud」を利用してみてください。

お疲れ様でした。


Qlik Sense Cloud FAQ | Qlik Community
https://community.qlik.com/docs/DOC-9014
メーカーが公開しているFAQです。(英語)詳しい制限事項などについてはこちらをご参照ください。

Terms of Service
https://qlikcloud.com/terms
「Qlik Sense Cloud」の利用規約です。(英語)

Qlik Sense ヘルプ
https://help.qlik.com/ja-JP/sense/
Qlik Senseのヘルプです。使い方で困った場合はこちらをご参照ください。

QlikSpace | Qlik Sense + QlikViewの技術情報サイト
http://www.qlikspace.net
QlikViewとQlik Senseの技術情報を発信しているブログです。日本語で読めるQlik Senseの情報元としては、わたしの知る限り一番充実しています。